目次)
・撥水(または防水)が落ちてきた時の見極め方/撥水(または防水)スプレーの使用方法
傘は雨傘や日傘、晴雨兼用傘などさまざまな種類があります。雨傘はその名の通り雨を防ぐために防水性の高い生地やビニールでできていたり、日差しを避けるための日傘は厚手の布で作られていたりするものが多くあります。
そして、晴雨兼用傘は雨傘と日傘の機能を兼ね備え、UVカット加工が施されていますが、それぞれ専用の雨傘や日傘に比べると耐久性や耐水性は弱い傾向です。ただし、ちょっとの雨や突然の雨にも対応できる万能傘が晴雨兼用傘です。
生活スタイルにあった傘を選び、日々お手入れを行って、雨の日も愛着のある傘と快適に過ごしましょう。
傘は、複数本持ってローテーションをして使用することで、1本の傘への負担が減り、長くご愛用いただくことができます。
天気に応じてそれぞれの傘を使い分けて、お出かけをお楽しみください。
・主に防水機能を持つ生地で耐水性が高く作られています。
・空気を通さない特性があるため、使用後はしっかりと乾かさないと匂いが籠る場合があります。
・長時間雨の中を歩く場合や大雨の時のために、家にあると安心です。
・主に紫外線を遮るためにUVカット加工が施され、通気性が良く、サイズは通常の長傘と比べると小さめです。
・晴雨兼用ではない場合、撥水(または防水)加工が施されていないため、水が染み込んだりシミになる可能性があります。
・長時間、炎天下にいるときにおすすめです。
▲晴雨兼用折りたたみ傘 ストライプ オーガニックシェード(ブルー)
・雨傘と日傘の両方の機能を持ち、撥水(または防水)加工とUVカット加工が施されています。
・大雨の場合、生地の縫い目などから浸透する可能性があります。
・晴れた日には日傘として、雨の日には雨傘として使用できるため、重宝されています。
まず、手元(持ち手)部分についているビニールパックは、水が入ると劣化の原因になるため、必ず剥がしてご使用ください。
▲フィルムを外さず、そのまま使用するとカビや傷みが発生します。
濡れた傘の生地を手で持ったり擦ったりすると、手の垢や脂が生地に付着し撥水(または防水)効果が弱まります。 乾いた生地の場合でも、ハンドクリームを塗った後や手に油分が多いと同様に弱まるため、なるべく多く触らないように気をつけましょう。
傘の生地にあまり触れずにスマートに畳める方法を紹介します。 手でくるくると回して畳むと、撥水(または防水)効果が弱まるだけでなく雨で手が濡れてしまうため、ネームバンドを持ったたたみ方がおすすめです。
①傘を閉じる
中棒は伸ばしたまま傘を閉じるてください。
②傘の水滴を落とす
斜め下に向けて、傘を軽く開いたり、閉じたりを複数回繰り返して水滴を払うようにしてください。 ※地面に打ち付けて水切りをしたりするのは避けてください。
③生地を束ねる
強く引っ張らないようにしながら、傘本体を徐々に倒して、ゆっくり回し、生地を束ねていく、巻き取っていく。
④ボタンをとめる
ネームバンドをしっかり引っ張りボタンをとめる。
①傘を閉じる
中棒は伸ばしたまま傘を閉じる
②傘の水滴を落とす
斜め下に向けて、傘を軽く開いたり、閉じたりを複数回繰り返して水滴を払うようにしてください。 ※地面に打ち付けて水切りをしたりするのは避けてください。
③折りたたむ
親骨を優しく折り、中棒を縮め、傘を優しく振り、折り目に沿って生地を整え、上の辺が一直線になるようにする。 ※手元につゆ先が収納できる場合は収納をする。
④生地を束ねる
強く引っ張らないようにしながら、傘本体を徐々に倒して、ゆっくり回し、生地を束ねていく、巻き取っていく。
⑤ボタンをとめる
ネームバンドをしっかり引っ張りボタンをとめる。
濡れたまま長時間放置すると、シワが入ってしまったり、臭いがついてしまう可能性があります。 帰宅したら、しっかりと乾かしてから畳んでください。
雨には空気中の塵やほこりなどの汚れが含まれているため、汚れが蓄積する前に、使用後はしっかりと水(水道水)で汚れを洗い流していきます。 傘を広げた状態で、庭のホースで流したり、風呂場のシャワーで流したりしてください。
汚れを洗い流したあとは、下に向けて傘の開閉を繰り返し、しっかりと水を切って乾燥します。
直射日光があたる場所や湿気の多い場所は、劣化や変色の原因になるため、必ず風通しのいい日陰で傘を広げて陰干しをしてください。
水に濡れたまま傘を保管すると、撥水(または防水)加工が弱まったり、骨が錆びたりするため、乾いた後に傘を束ねてください。
<水洗いができない場合>
なかなか水洗いができない場合には、乾いた柔らかいタオルで傘表面や金属部分を拭いてから、開いた状態で乾かすことがおすすめです。
・室内
・浴室
・玄関
傘を全て開いた状態での乾燥がおすすめですが、スペースを広く確保できない場合には、中棒(シャフト)の中間部分に当て布をしてクリップで挟むと、半開き(中びらき) の状態になり、小さいスペースでも乾かすことができます。
通常のお手入れ同様、傘表面をシャワーなどで軽く流し、水(またはぬるま湯)に中性洗剤を入れ10倍程度に薄め泡だてて、スポンジやタオルなどに染み込ませ、擦らずポンポンと優しく「たたき洗い」をしてください。
しっかりと洗い流し、陰干しで十分に乾かしてください。
生地の汚れが劣化がひどい場合、撥水(または防水)効果が弱まっている場合があるため、市販の防水スプレーを振りかける方法、または、傘の表面から5〜10cm以上離してまんべんなくドライヤーで温める方法をお試しください。
保管は湿気の少ない場所がおすすめです。 温度の高い車の中で保管すると、生地の劣化や骨に錆が発生する場合があるため、放置しないでください。
長く愛用していると、撥水(または防水)効果も弱まってきます。
捨てるのではなく、メンテナンスを行うことで、また再び愛用することができます。
自宅で簡単にお試しいただけるドライヤーの方法と防水スプレーを使用した方法をご紹介します。
傘表面に付着しているゴミや汚れを水で洗い流し、完全に乾かします。
生地から5〜10cm以上離して、ドライヤーで温めます。 傘の表面全体を温めるイメージで、じっくりと時間をかけて熱を加えてください。 ドライヤーをかけ過ぎてしまうと、生地や骨などが劣化する恐れがあるため、様子を見ながら温めすぎないことも重要です。
ドライヤーをかけ過ぎてしまうと、生地や骨などが劣化する恐れがあるため、様子を見ながら温めすぎないことも重要です。
傘表面に付着しているゴミや汚れを水で洗い流し、完全に乾かします。 ※洗剤は使用しないでください。
生地から約20〜30cm以上離して、生地全体が濡れるまで防水スプレーを吹きかけます。 スプレーの使用方法を必ず確認してください。
マスクを着用の上、換気を行いながら、火の気のないところで注意しながら使用してください。
相性によっては、シミになる恐れがあるため、必ず目立たないところで試してください。
スプレー後、シミにならないよう溜まってしまった余分な液は拭き取ってください。
風通しの良い日陰でしっかりと乾かしてください。
約25分乾かし、同じように水をかけると、生地に染みていた部分も水の玉になり傘表面を転がっていきます。
これでしっかりと撥水していることが確認できました。
完全に乾いたら、ネームバンドで傘を束ねて収納します。
防水スプレーにも種類があります。
スプレーをしたいアイテムとスプレーの表記をよく確認して、使用してください。
【フッ素系】
・靴や衣類などの布物に使用できます。
・通気性を保ちながら撥水(または防水)効果を発揮することができます。
・シリコン系と比べると防水効果の持続性は短いため、定期的にコーティングが必要です。
【シリコン系】
・シリコン系の防水スプレーは革製品に使用できます。しかしながら、シリコンオイルが含まれたタイプの物を革製品に使用するとシミの原因になるため注意が必要です。
・どちらもエナメルやゴム、ドライクリーニングができない素材には、ご使用できません。
【自然派系】
・シリコンやフッ素などの化学物質は使用せず、天然成分のみで作られた自然派防水スプレー。
・スムースレザーの他、スエードやヌバックなどの起毛皮革にも使用できます。
ANATOLE PARIS(アナトールパリ)は、ブランドの創設者であるDavid Kapikianが、学生時代を過ごしたイギリスで、ほとんど毎日雨が降り、自分のおしゃれなスタイルを楽しむことができないと感じていた経験から誕生した実用的でおしゃれな傘のブランドです。
傘の使い捨ての問題にも注目、過剰生産、過剰消費をなくすことを目指し、丈夫でお気に入りになる傘を作ることに情熱を注ぐANATOLE PARIS。おしゃれで実用的な傘を選ぶことで、快適な雨の日を楽しみながら、持続可能な未来への一歩を踏み出せるようにと提案するブランドです。
世界で最初に折りたたみ傘を生み出した老舗ブランド、Knirps(クニルプス)。折り畳み傘は1928年にドイツのハンス・ハウプト氏が考案。数年後にはじめて商品化したのがこのKnirps社です。Knirpsの生み出す折りたたみ傘は、高い品質で多くの人を魅了し、誕生から長い年月を経たいまも、折りたたみ傘のトップメーカーとして走り続けています。また機能面の優秀さとあわせて、デザイン面でも高い評価を受け、『X1・エックスワン』シリーズは2004年『ISDA賞』、2005年にグッドデザイン賞を受賞。実用性のみならず見た目の美しさを追求する真摯な姿勢に、Knirpsの傘が世界中の人から長く愛される秘密があるのではないでしょうか。
KOUMORIUMBRELLA(コウモリアンブレラ)は、実用品であり、ファッションアイテムの一つとしての傘だけでなく、手にする人に伝統的な技術を用いて作る傘の良さを伝えることで、モノを大事にする気持ちを思い出させてくれるブランド。
傘職人の手仕事をしっかりと味わい尽くせるように極めた、シンプルで飽きのこないベーシックな傘、それもコウモリ傘だけを作る潔さで、洗練された黒の美しい傘ブランドです。
小宮商店が創業した昭和初期は、日本の庶民が使う傘と言えば、竹の骨組みに和紙を貼り油を塗った「番傘」が一般的で、 鉄製の骨に絹や綿などの生地を張った「洋傘」は一部の限られた層しか持つことのできない高級装飾品でした。創業者・小宮宝将はそんな中で、自身の出身地である山梨の甲州織を使った洋傘の製作を始めました。これがKOMIYA(コミヤ)の傘の原型です。その後、常に現状に満足せず、新しい改革的な技術を織り交ぜてきました。そんな歴史背景の中で、守り続けられてきたKOMIYA(コミヤ)の傘。「品質、信頼、改革」というキーワードのもと、日本の熟練職人ならではの丁寧な手仕事が感じられる、ずっと使っていたくなる「一生もの」の傘を生み出し続けています。
"ずっと愛着をもって使い続けられるモノと出会いたい”、"出会ったときの嬉しさを共有したい”。ZUTTOは、そんな思いからはじまったセレクトショップです。日本のもの、世界のもの、手仕事から生まれるもの、素材にフォーカスしたもの、技術を要するもの、様々な「もの」をご紹介する中で、「もっとこういうものがあればいいのに」という思いに至ることがあります。その、「もっと」の部分にこだわって作ったオリジナルアイテムをZUTTOブランドとしてご紹介しています。
「播州織物の反物を解き、初めて触る感動をそのまま伝えたい」と誕生したhatsutoki(ハツトキ)は、綿織物の国内最大の産地、兵庫県西脇市で生まれた播州織物のブランドです。hatsutokiは特別に細い糸を使い繊細な色合い、大胆な色使の表現、そして風合いにこだわった生地で服づくりを行い、コットンとは思えないようなとろける風合いの、気持ちの良い手触りを実現しています。はじめて触れた時、「これが本当にコットン?」と驚き感動する手触りです。
wonderful basicという、普遍的で長く愛用されることを前提とした商品製造を行っていること、また周囲の自然の景観や色、音など五感で得られる全てからインスピレーションを受けて作られるデザインに無限の可能性を感じます。
1868年、イギリスで誕生したFOX UMBRELLAS(フォックスアンブレラズ)は、創業以来、品質と技法にこだわるシンプルで美しい傘を作り続けます。1947年、小型パラシュートを製作していたFOX UMBRELLAS(フォックスアンブレラズ)は、パラシュートの残材ナイロンを利用して、世界で初めて化学繊維の傘を開発しました。FOX UMBRELLAS(フォックスアンブレラズ)が考案したU字断面のスチールフレームは世界基準となった骨組みの構造です。曲面のバランスは当たる雨を柔らかく受け止め、水滴を傘の外へと導くように計算されています。
FOX UMBRELLAS(フォックスアンブレラズ)は、傘の元祖として現代に残るブランドなのです。
1866年創業の傘生地、服地を製造するメーカー槙田商店(まきた商店)。生地を生み出す技術は、業界でも群を抜いて優れ、先染めのジャカード織りの絵柄は、発色も良く、立体感が生まれ高級感がでます。気品溢れる甲州織り生地を使用した傘は、さしている人も絵柄を楽しむことができます。
傘もただ雨露をしのぐだけの『モノ』ではなく、
『もっていて楽しくなる傘』
『ちょっと素敵に見える傘』
『大切に使いたくなる傘』
になるように、槙田商店(まきた商店)は、お客様に満足して頂く商品・サービスを考え、作り、買って頂ける製品づくりにこだわります。
ずっと大切に使いたい傘を作るというブランドの想いが伝わる槙田商店(まきた商店)です。
1938年・昭和13年、傘職人である若尾定正氏により創業された「かさ工房WAKAO」。
当時の東京は傘の主要な生産地でしたが、現在ではわずかに残る希少な日本の傘工房です。一つひとつの素材選びにこだわりを貫き、生地の断裁から仲縫い/骨組み/手元付け/仕上げまで何十にも及ぶ工程を、それぞれの熟練した職人たちの手で丁寧に作り続けています。道具としての傘ではなく生涯大切にされる傘作りは、軽さ・丈夫さ・広げても閉じても美しいフォルム、全体がバランスよく調和することが重要視されています。