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ウールは羊の毛から作られる天然繊維で、以下のような特性があります。
・優れた保温性
・湿気を吸収しやすい
・自然な防臭効果
・高い耐久性
これらの特性から、ウールは衣類やインテリア用品、アウトドア用品など、幅広い製品に活用されています。
「ウールのお手入れ事典」では、ウール製品を長く愛用いただくためにお手入れ方法をご紹介します。
ウールは吸湿性が高く防臭効果もあるため、頻繁に洗濯する必要はありません。
その代わり、日々のお手入れが非常に重要です。素材の特性を考慮して優しく扱ってください。
ウールはほこりを吸着したり、毛玉になりやすい性質があります。
使用後や収納前に柔らかいブラシで毛並みに沿って軽くブラッシングをして、繊維の間に詰まったほこりや汚れを取り除きましょう。
小さな汚れは、ぬるま湯に少量の中性洗剤を溶かし、柔らかい布で優しく拭き取ります。
ゴシゴシ擦ると毛羽立ちや縮みの原因になるため、注意してください。
着用後は風通しの良い場所で陰干しして、湿気を飛ばします。
軽い汚れや匂いが気になる場合は、スチームアイロンやスプレー式の布用消臭剤を使うと、手軽にリフレッシュできます。
すべてのアイテムは必ず製品タグを確認し、記載されたお手入れ方法に従うことが安心して長くお使いいただくために重要です。
・適切な水温は36〜38度(体温に近い温かさからやや熱さを感じる温度)です。
ウール繊維を過度に刺激せず、汚れを落とすのに最適な温度です。
※40度(肌に触れると強い熱さを感じる温度)以上になると繊維が絡まり、縮む原因になるためお気をつけください。
・中性洗剤(おしゃれ着用)を使用してください。
※アルカリ性洗剤や塩素系や酸素系の漂白剤はウール繊維を傷めるため避けましょう。
<洗濯機を使用する場合>
・洗濯機を使用する場合、洋服を畳んで、網目の細かいネットに入れます。
・おしゃれ着(ドライ)コースに設定し、洋服を入れて洗濯します。
<手洗いの場合>
・手洗いの場合も洋服を畳んで、網目の細かいネットに入れます。
・優しく2〜3回優しく押し洗いをして、5〜10分付け置きをします。
※その際、ゴシゴシ擦らないように注意してください。
・つけ置き後、水を捨て、優しく押し水を出します。
・再度新しい水を溜め、4〜5回押してすすぎ、泡が出なくなることを確認して水を捨てます。
ネットに入れる際は、洋服は一着ずつ入れてください。
洗濯機より手洗いのほうが摩擦が少なく毛玉になりにくいのでおすすめです。
・ネットに入れた状態で約30秒ほど脱水します。
・バスタオルなどで洋服を包み、優しく押して水分を取り除くことも効果的です。
・形を整えて平らに干します。
※その際、変色の恐れがあるため直射日光を避け、日陰で乾燥させてください。
・洋服同様、水を溜めて先に洗剤を溶かして準備をします。
※取り外し可能な装飾品は、洗濯前に外しておきます。
固定されている装飾品は、洗う際に特に注意してください。
・優しく2〜3回優しく押し洗いをして、5〜10分付け置きをします。
・手袋など特に内部が汚れている場合は、裏返して洗うと効果的です。
※ただし、極めてデリケートな素材は形が崩れやすいため、裏返さず洗ってください。
・つけ置き後、水を捨て、優しく押し水を出します。
・再度新しい水を溜め、4〜5回押してすすぎ、泡が出なくなることを確認して水を捨てます。
・バスタオルなどで包み、優しく押して水分を取り除いてください。
・形を整えて平らな場所で陰干しします。縮む恐れがあるため乾燥機は避けてください。
・ほこりや糸くずを取るために柔らかいブラシで汚れを取り除いてください。
・洋服同様、水を溜めて先に洗剤を溶かして準備をします。
※取り外し可能な装飾品は、洗濯前に外しておきます。
固定されている装飾品は、洗う際に特に注意してください。
・優しく2〜3回優しく押し洗いをして、5〜10分付け置きをします。
・ファンデーションや汗染みなど汚れがひどい場合には、擦りすぎないように気をつけながら、柔らかい布やスポンジに少量のウール専用洗剤(または中性洗剤)をつけ、汗染みの部分を軽く拭きます。
・つけ置き後、水を捨て、優しく押し水を出します。
・再度新しい水を溜め、4〜5回押してすすぎ、泡が出なくなることを確認して水を捨てます。
・バスタオルなどで包み、優しく押して水分を取り除いてください。
・形を整えて平らな場所で陰干しします。
※縮む恐れがあるため乾燥機は避けてください。
・ベレー帽は形が重要のため、保管する際には丸めたり、折りたたんだりせず、平らな状態で保管してください。
丸めた薄紙等を詰めて形を保つこともおすすめです。
・ほこりや糸くずを取るために柔らかいブラシで汚れを取り除いてください。
・目立つシミがある場合、シミ取り剤を使って前処理します。
・取り外し可能な装飾品は、洗濯前に外しておきます。
固定されている装飾品は、洗う際に特に注意してください。
・優しく2〜3回優しく押し洗いをして、5〜10分つけ置きをします。
・つけ置き後、水を捨て、優しく押し水を出します。
・再度新しい水を溜め、4〜5回押してすすぎ、泡が出なくなることを確認して水を捨てます。
・ネットに入れた状態で約30秒ほど(または低速で短時間)脱水します。
・脱水し過ぎると、コートの形が崩れることがあるため気をつけてください。
・乾いたタオルで軽く水分を取り、形を整えた後、平らに広げて自然乾燥させます。
※吊るして乾かすと、コートが伸びてしまうことがあります。
※変色の恐れがあるため直射日光を避け、日陰で乾燥させてください。
保管やシーズンオフのお手入れをすることで、汚れや湿気が原因で繊維が劣化するのを防ぎ、虫食いやカビの発生を予防できます。
ウール製品は、ハンガーに吊るすと形が崩れることがあるため、平らに置いて保管します。
特に重いニット製品は平置きで保管してください。
湿気を防ぐために、乾燥剤や吸湿性のある天然素材(シダー材)でできたボックスなどの活用も効果的です。
なお、ウールは虫食いにあいやすいため、防虫剤は直接ウールに触れないように注意し、使用してください。
信頼のできるクリーニング店でクリーニングを行ったり、ご自宅でお手入れした後に保管することをおすすめします。
そうすることで来シーズンも気持ちよく着用することができます。
長期保管する際は、通気性のある袋やカバーに入れて保管してください。
ウールは非常に柔らかくて快適な素材です。
しかし、その柔らかさゆえに、着用や洗濯時の摩擦によって繊維が表面に浮き出てくることがあります。
この繊維が互いに絡み合い、小さな球状の毛玉となります。
そして、さらに摩擦が加わることで、これらの毛玉はしっかりと固定され、目に見える形になります。
・同じ衣類を頻繁に着用すると摩擦が増え、毛玉ができやすくなります。着用の間に休ませる時間をとると良いでしょう。
・着用後や洗濯後に、ウール専用のブラシやコームで表面を整えることで、繊維の絡まりを防ぎます。
・洗濯機ではなく手洗いする、あるいは洗濯ネットを使うことで、摩擦を減らし毛玉を防ぐことができます。また、洗濯機を使う場合は、デリケートな衣類用の洗濯モードを選ぶと良いです。
・柔軟剤を使用することで、繊維が柔らかくなり摩擦が減少します。ウールやデリケートな素材に適した柔軟剤を使用することをおすすめします。
1.衣類の表面に目立つ毛玉を見つけます。毛玉を取り除く箇所を少し引っ張って、毛玉を持ち上げると作業しやすくなります。
2.ハサミで毛玉を慎重に切り取ります。ハサミの刃が繊維に触れないように注意し、毛玉だけを切り取るようにします。
3.毛玉を取り除いた後、衣類を軽くブラッシングして、繊維を整えます。必要に応じて、ハサミの使用を繰り返します。
1.衣類を平らな面に広げ、毛玉がはっきり見えるように整えます。
2.電動毛玉取り器の電源を入れ、刃が正常に動作していることを確認します。
3.毛玉取り器を衣類の表面に軽く当てます。強く押し付けないように注意しながら、円を描くようにして動かします。毛玉が取れるまでこの動作を繰り返します。
4.毛玉取り器の刃に毛玉がたまると、効率が落ちるため、定期的に掃除をします。
器具の取り扱い説明書に従って、刃やフィルターの掃除を行ってください。
5.毛玉が取り除かれたら、衣類を軽く振って繊維を整えます。必要に応じて、再度毛玉取り器を使用します。
日本の竹細工
スタッフが長年愛用しているモノ。いろいろな方に愛されてきたモノ。実際に使ってみて本当に自信を持っておすすめできるモノ。そして、環境にやさしく、安心な素材。手に取れば分かる、作りの丁寧さ。そして、ずっとそばにおきたいと思える美しいデザイン。
セレクトショップとして日本でむかしから使われてきた道具たちをご紹介します。
公長齋小菅は、1898年に創業した、竹製品ブランド。
竹は古くから日本人の暮らしに寄り添ってきた素材で、自然からの贈りものです。公長齋小菅は、そんな竹をよく理解し、工芸品やくらしの道具を作り、生活文化を豊かにしたいと考えています。時代を越えても変わらない価値観や、感性などを忘れる事なく、ものづくりに取り組んでいるのが、公長齋小菅の魅力です。
TEORI(テオリ)は、竹林豊かな岡山県倉敷市で生まれたブランド。
数年で成長し、植林の必要がない「竹」。環境素材、エコ素材である竹の素材を生かし、環境に役立てるものを作りたいという思いから、岡山にゆかりのある6人のデザイナーと共に「竹集成材プロジェクト」が立ち上がりました。
そこで、竹集成材にまつわる様々な課題に挑戦し、その素材の特性に時間をかけて向き合い、独自性・機能性・コスト・美しさのバランスを備えたTEORI(テオリ)のインテリア雑貨や家具が完成しました。現代の生活にあった美しい竹製品を作り続けながら、竹素材を有効活用し、竹循環型社会を目指します。
1979年に大分県別府市で創業した南風工藝。現在は別府市の北側に位置する日出町で生産しています。南風工藝は、より品質にこだわったものづくりと適正価格での販売のための新しい仕組みで竹細工に取り組みたいという思いから、素材の調達から製造、販売まで自社で一貫して行っています。工芸品としてというよりも、暮らしの中で使う日用品として、使いやすく日常に寄り添う竹細工を作る、南風工芸。材料調達から製造販売までを一貫して行う会社は産地でも少ない中、山の管理から作家さんへの材料の供給まで行い、新たな視点から別府竹細工を未来へ繋いでいます。
今もなお高樹齢の大木が生い茂る信州木曽の土地で、良質木材「ひのき」「さわら」を素材とする木製品を生み出す山一(やまいち)。木であると嬉しいモノ、木でしか出来ない仕事をするモノを追い求めて、お櫃や手桶に代表される伝統的な製品から、まな板のように現代の暮らしにも馴染むプロダクトまでを手がけています。